小説を書いていても上手くなったか分からない。いつまでたっても上達しない。そんな悩みを抱えている方はごまんといらっしゃることでしょう。私自身もいつ実力がつくのか不安に思うことがあります。
これを解決する方法はとても単純です。「完成させればいい」のです。
・創作において完成させることは最重要
・どんなに下手でも気にしない!
・行き詰まった作品はアイデアの宝庫になる
「それができれば苦労しないんだよ!」と文句を言われそうですが、創作において完成させることは非常に重要です。これができれば一気に実力がつくようになります。
とにかく完成させよう
上達の道を歩みたいのなら、まず足跡を残しましょう。その足跡は、作品の完成をもって初めて残るものです。
経験値が一気に入る
とても不思議なことですが、小説を書いている間はあまり上達しません。
しかし作品を完成させた瞬間に、それまでしてきたことが経験値として自分の中に一気に入ってきます。苦労した作品ではそれが感覚で分かるときもあります。
ゲームに例えたら分かりやすいと思います。
戦っている敵にダメージを与えているうちは、自分に返ってくるものはありません。むしろHPが減ったりアイテムを使ったりして損をすることが多いでしょう。敵が強ければ強いほど失うものも大きいです。
ここで敵を倒さずに撤退したらどうなるでしょうか?
何も得ることはなく、傷を負うだけです。
敵を倒しきって、ようやく経験値が手に入りますよね。上手く倒せれば失ったもの以上のリターンを得ることもできます。
小説の執筆も同じようなものと捉えて良いでしょう。
完成させることで初めて実力が上がるのです。
執筆は苦しみも伴う
小説を書いていると苦しくなるときがあります。この先に書くことは決まっているのに筆が進まない。モチベーションが上がらない。いつの間にかゲームに興じてしまう。そうして作品が完成しないまま月日が流れていく……
恥じることはありません。プロでない限りは仕方のないことです。
もし執筆の苦しみから逃れたいという気持ちがどこかにあったら、むしろチャンスかもしれません。
なぜなら、「執筆には苦しみが伴う」からです。
これは創作をする人間に等しく当てはまることです(一部の天才は除きますよ)。
書くのが苦しいと思うならいっそのこと、そういうものだと割り切ってしまいましょう。
思いの外、自分の悩みが些細なものだったと気づくかもしれません。
他の人の作品を読んで「どうしてこんなことが簡単にできるのだろう」と思うのは普通のことです。しかしその人の作品も同じように苦しみながら生まれたものです。 自分だけが苦しんでいるわけじゃないことが分かれば、少しは気も楽になるでしょう。
出来栄えを気にするな!
創作活動をしていると、どうしても作品の質が気になってしまうもの。
自分の理想通りになるまで何度も書き直してしまう人も少なくないことでしょう。
クオリティを求めるのも大事なことです。しかし、物事には限度があるものです。
完璧を求めすぎて作品が完成しなければ、これは本末転倒ですからね。
下手なのは当たり前
人間には必ず「最初」が存在します。
どの道のプロであっても、下手だった時期はあります(これも一部の天才を除きますよ)。
積み重ねが重要な創作の世界ではなおさらです。
自分の小説が下手かもしれないという悩みはこの際、捨ててしまいましょう。プロではないのですから。
自信を持って書き進めた方が効率も上がります。
作品を客観的に見られる
下手でも下手なりに完成させた作品は、いつまでも自分の役に立ちます。
というのも、下手かどうかは完成させないと分からないからです。
完成してない作品を見ても下手かどうか判断すらできません。
作品を完成させて自分の手から切り離されることで、それを客観的に見ることができます。
客観的に眺めることで自分に足りないものが分かります。
「自分は小説を書くのが下手だ」というセリフは、作品を完成させた人だけが言えるのかもしれませんね。
どうしてもダメなときは?
※あくまで最終手段です。乱用厳禁!
諦めるのも一つの手
どうしても完成できない作品はそもそもスタートから間違っている可能性があります。コンセプトの設定が甘かったり、キャラクターの深みを出せていなかったり。
修正できるうちは傷は浅いですが、後戻りできなくなるほど書き進めてしまっていた場合、ドツボにハマって抜け出せないこともあります。
そうなってしまうと、ただ苦しいだけです。先ほど述べたように、執筆自体を辞めてしまうことにもなりかねません。
「もう限界だ!」
もしそうなってしまったなら、その作品を書き続けるのは諦めましょう。
そして二度と手をつけないでください。要は強引に自分から切り離してしまいます。
後はまた新しい作品に取りかかってください。
没になった作品はアイデアの宝庫
では、諦めた作品はゴミ箱にポイで良いでしょうか?
いいえ、没になった作品はアイデアの宝庫になります。
別の作品を書いていて、思いもよらない瞬間に過去に諦めた作品のアイデアが舞い込むこともあります。その瞬間というのは、何か重要な発見をしたみたいな興奮を覚えます。
ですから、作品の完成を諦めてもめげずに、それを骨の髄まで利用してみましょう。
いつか役に立つから完成させなくていいや、と安易に諦めてしまうのはNGです。そのようにして書いた作品が自分の身になることはありません。
また、書かないことには没作品すら生まれませんから、やはり試行回数がモノをいいます。
まとめ
この記事は小説を書く上で心がけるべきことを書いていきました。
完成完成としつこいかもしれませんが、騙されたと思って完成させてみましょう。
その経験は、自身の実力をさらに高めてくれることでしょう。
・小説は完成させてなんぼ
・下手かどうかは完成してから考えよう!
・没になった作品も再利用できる
以上!
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